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駅伝の名門・西脇工業高校 「1日2時間」少ない練習で勝つ秘訣

駅伝の名門・西脇工業高校 「1日2時間」少ない練習で勝つ秘訣

兵庫県立西脇工業高等学校の陸上部といえば、高校新記録樹立、高校駅伝日本一8回などの燦然たる実績をもつ駅伝の名門校です。
渡辺公二前監督から築き上げられた礎には、「練習量が少ない」という特徴がありました。

現在は足立幸永さんが監督を務められております。
足立監督は同校の卒業生であり、初期の陸上部を支えた選手でもありました。
大学では箱根駅伝のアンカーとしてゴールテープを切るなど、選手としての輝かしい実績も持ちます。
コーチを13年間経験したのち、渡辺監督のあとを継いで監督に就任し、現在に至ります。

足立監督の練習法

足立監督は、渡辺前監督が40年かけて築き上げた土台に、新しいことを取り入れたいと考えました。

生徒たちがより効率良く走りができることを目指し、故障防止も含めて、「動きづくり」と「ラダートレーニング」を加え、そして前監督時代からも行っていた長距離走に必要と思われる「補強運動」も合わせた3本柱が、現在も名門の座を支えています。

『動きづくり』 『ラダートレーニング』の意義

しっかり軸をつくり、正しく接地および離地の動きを意識させるために取り入れたトレーニング。
脚が後ろに流れ、スムーズに膝が前に出ないなど、伸び悩む選手に動きの意識をさせるやり方で大きな改善が期待できます。

下記に西脇工業の練習風景が垣間見れる動画がありますので、ぜひご覧ください。

動画引用元:西脇工業1日2時間・日本一の練習法

ラダートレーニングの効果

筋収縮の速度などを鍛え、身体の位置変換や方向転換などの正確性と素早さの効果を得られるトレーニングです。
「敏捷性」や「俊敏性」を向上させるのを目的としています。

西脇工業の練習量

1日の走行距離は多くても14kmで、定期的に休みを設け、練習メニューは自分に必要なものを決めさせる選手主導型。
これは渡辺監督時代から変わらないといいます。

雨が降る日は補強練習などだけで終えます。
「故障させたくないから絶対に無理はさせない」というのは、前監督・現監督ともに抱いている思い。
常に選手をよく見て、コミュニケーションを大切にしています。
目先の勝利より、末永い選手生命を大切に育成している。

これが、名門を不動の地位に築いている西脇工業の練習基盤といえるのかもしれませんね。

【参考サイト】
変わるべきもの、変わってはいけないもの

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