プロボクシングのパンチの種類でフックという豪快で強力なパンチがあることを知っていますか?フックは試合をたった一発で決めることもあるハードパンチです。フックが試合会場でヒットするたびに割れんばかりの大歓声が沸き起こります。
世界4団体王者のノニト・ドニアや、アジア最高のボクサーと言われたマニー・パッキャオ、世界最強の男モハメド・アリを初めて破ったジョー・フレージャーが得意とする有名なパンチです。
今回は一発で試合をひっくり返すことができるハードパンチ、フックのやり方について解説します。
構えから左フックまでの重心移動
まず、構えた時にからだの中心もしくは少し後ろぐらいに重心を置きます。左手を自分の顔の前に出して、右手で自分の顎を守り、足は左足を前にした状態です。
ここから左フックを打つために重心を移動していきます。まずは、重心を後ろ足(右足)から前足(左足)に移動します。ここで意識したいポイントは鼠径部(股関節)を折りたたむようにすること。鼠径部(股関節)を折りたたむことで、上半身も少しだけ左へ捻るような形になります。
前足(左足)に重心が移ったら、左足で地面を押します。この地面を押す力をフックの勢いに変えていきます。
フックの打ち方
腕は、拳・肘・肩が同じ高さで横からフックを繰り出します。この時に拳の向きは縦でも横でも構いませんが、拳を縦にする場合は拳が当たる瞬間に拳を横に返すのがポイントになります。拳を横に返すことにより強力な左フックを打つことができます。
重心はバランスを保つために、後ろ足から前足に乗せてフックを打ち込み、すぐに真ん中に戻すのがポイントです。どうしてもフックを打つ際、前に伸びることが多くあります。重心は前にいきすぎず、身体の真ん中に戻すことを意識しましょう。
フックのガード・応用コンビネーション
フックの打ち方が掴めてきたら、コンビネーションでも練習していきましょう。
・右ストレートから左フック
右ストレートを打ちながら左足に重心を移します。ストレートを打った後、右手を引いてこめかみをガードをしながら左フックを打ちます。
・ワン・ツー・左フック
ツー(右ストレート)で前足に体重を乗せてから左フックを打つのは同じ。右手はしっかりと自分の急所の右こめかみをガードして、左フックを出した際、左の肩で顎もガードします。
右ストレートを打ちにいく時、左足でしっかり地面をとらえること、右手で自分のこめかみを、左肩で顎を守りながら左フックを打ち込むこと、この2点をポイントになりますので、意識して行いましょう!
それでは動画をご覧ください!