夏の風物詩の1つである甲子園。2023年夏の甲子園の組み合わせが決まりましたね。大阪大会では、過去10大会で6回甲子園に出場している優勝候補の大阪桐蔭が履正社に敗退するなど、各地方で波乱が起きているというニュースを見かけることが多く、今年も夏の甲子園に注目が集まります。
夏の甲子園では、毎年熱い試合が繰り広げられており、エース同士の投げ合いも甲子園の醍醐味となっています。一方で高校野球では、「球数制限」というルールが設けられたためエース1人が大会の全試合を投げ抜くことが難しくなっている現状もあります。
本記事では、「球数制限」について詳しくご紹介します。「球数制限」について詳しく知りたい方は参考にしてみてください。
球数制限とは
2020年のセンバツから導入されたルール。高校野球の球数制限は、1週間に投げられる総数が500球以内となっています。1週間の対象期間は都道府県大会等と、それに連続する大会日程の期間を含みます。
投手が1週間で500球に到達した場合は、その打者の打撃が完了するまで投球できますが、その後は降板し、以降のその試合では投球できないというルールです。
球数制限を導入した背景には、投手の肩や肘などの怪我を防止する狙いがあります。
2018年夏の大会で「金農旋風」を巻き起こし、準優勝したときのエースだった吉田輝星投手が、県大会初戦から甲子園決勝の途中まですべて一人で投げたことが話題になりました。
過去にも斎藤佑樹選手などエース1人が投げ抜き、大会で優勝する姿を見てきましたが、肩や肘の消耗という点では、さまざまな問題があることから日本高校野球連盟は球数制限の導入に踏み切りました。
投手層が厚いチームが有利!?
球数制限が導入されたことにより、投手層が薄いチームはどうしても戦いにくくなってしまう場合があります。大会で勝ち抜くためには2人以上、エース格の投手が必要になるでしょう。
2023年夏の甲子園では投手層が厚い仙台育英が注目されています。150キロを超えるストレートを持つ仁田陽翔投手や高橋煌稀投手、湯田統真投手が在籍しており、球数制限を気にせず戦い抜くことができるでしょう。
しかし、何が起きるかわからないのが夏の甲子園。今年も波乱と感動が待っていることでしょう!球数制限のルールを理解し、甲子園大会をチェックしてみてください。
こちらの動画では、元プロ野球選手の古田敦也さんと斉藤和巳さん、五十嵐亮太さんが「球数制限」について意見を述べています。賛否両論ある球数制限について、元プロ野球選手の視点から考えるこのルールについてをご覧ください。