脂肪を落としたい、身体を絞りたい、体重別の競技をしているために太れないなどなど、事情は違えどほとんどの方は脂肪を減らすことに興味があると思います。
今回は、生理学的に脂肪をエネルギー源として利用するプロセスにおいて必要なビタミンB2の話をします。そもそもビタミンB2が不足すると脂肪をエネルギー源として使いづらくなる、つまりは脂肪が減りづらくなるということです。
脂肪を落とすという事についての栄養素を考えた時、「カフェイン」「CLA」「カルニチン」などが思い浮かぶのではないでしょうか?実際にこういったサプリメントを摂取している人もいると思いますが、ビタミンB2はそれらの栄養素のベースとなっています。色んなサプリメントを摂っていてもビタミンB2が足りていないとそれらもうまく働きません。ビタミンB2は脂質代謝の基礎中の基礎なんです!
ビタミンB2とは?
ビタミンB2に限らず、ビタミンと呼ばれるもののほとんどは体内で作ることができません。つまり食事など体外から補う必要があります。
そして、ビタミンは水に溶けやすい「水溶性」と脂に溶けやすい「脂溶性」の2種類に分類することができますが、ビタミンB2は「水溶性」。
そしてビタミンB2は「発育ビタミン」と呼ばれるように爪や皮膚や粘膜の再生や修復の促進、たんぱく質合成の促進など、細胞の形成するうえで非常に重要な役割をもったビタミンなんです。
脂質代謝のメカニズム
ビタミンB2は、脂質が代謝されてエネルギー源として使われる過程での補酵素として働きます。
脂質はエネルギー源になる過程で、AからB、BからC、CからDへとどんどん姿かたちを変えていきます。そして最終的にDがエネルギー源であるATPを作り出すことで、エネルギーとして使われるという流れになるのですが、姿かたちを変えるタイミングではそれぞれ酵素が必要になります。その酵素自体はビタミンB2ではありません。しかし、これらの酵素はビタミンB2がないと働いてくれないんです。それがビタミンB2の補酵素としての役割になります。
色んなサプリメントを飲んでいてもビタミンB2が不足しているとATPを作るところにまでは至らないということです。
ちなみに、動画5:30あたりから出てくる図を見ると分かると思いますが、脂質に限らず、ビタミンB2はほぼ全てのエネルギー生産過程にかかわっています。つまりは身体を動かしてカロリーを消費するということはビタミンB2なしでは考えられないくらい重要な栄養素なんです!
摂取量や摂取タイミングは?
厚生労働省が定めている食事摂取基準によると、ビタミンB2の推奨摂取量は成人男性で1日あたり1.6mgくらい。しかし、体脂肪減少やアンチエイジングなどの論文で、結果が現れたとされている摂取量はおおよそ1日50mg〜100mg。ビタミンB2の摂取量は非常に幅があります。可能であれば50〜60mgくらいの摂取をおすすめします。
そして摂取タイミングとして朝!前述した通りエネルギーを作る過程でビタミンB2が必要になりますので、日中動き回ってエネルギーを必要とする前に摂っておくとよりスムーズに代謝が進むと推測できます。
水溶性のビタミンなので一度に大量に摂っても尿などで体外へ排出されてしまう可能性があります。2回3回に分けて細かく摂取することもオススメです!
いかがでしょうか?参考になりましたか?動画内ではさらに詳しく説明されています。また摂取方法についての話もありますので、興味がある人は動画をご覧ください。
残念ながら【この栄養が足りてないと体脂肪は落ちません】たった一つの栄養素を徹底解説。