夏の甲子園では、熱い戦いで盛り上がりましたが、日本のプロ野球も阪神タイガースが優勝へのマジック点灯するなどシーズン終盤に向けて首位争いが過熱しています。
本記事では、現在打点ランキング1位の横浜DeNAベイスターズ所属、牧秀悟選手のバッティングについてご紹介します。牧選手は、WBCでも活躍した二塁手で横浜DeNAベイスターズでは、4番セカンドで試合に出場しています。
セ・リーグの打点ランキングはこちら(2023年8月20日時点)
1位 牧秀悟選手(横浜DeNAベイスターズ):78
2位 岡本和真選手(読売ジャイアンツ):77
3位 村上宗隆選手(東京ヤクルトスワローズ):68
4位 細川成也選手(中日ドラゴンズ):66
5位 大山悠輔選手(阪神タイガース):61
牧選手は、打点だけではなく本塁打を22本打っており、セ・リーグの本塁打ランキング3位に位置しています。牧選手は、逆方向へのバッティングを得意としており、ミート力の高い選手です。本記事では、牧選手のバッティングフォームの中でもトップの作り方について分析します。
はじめに、牧選手のバッティングフォームをご覧ください。
牧秀悟のホームランを横から見る!バッティングフォーム横からスロー
牧秀悟選手のトップの作り方
牧選手は、タイミングを取る最初の局面では、前足とバットを持つ腕を同時に上方向に引きます。バットを持つ腕はここの高さをキープしながら、足だけを下げてスイングに入ります。このことから、牧選手は足を下ろす勢いで「割れ」を作っていることがわかります。
上半身でタイミングを取る選手もいますが、上半身でタイミングを取ると腕を引いた分だけ力をボールに伝えることはできますが、ミスショットが増えるデメリットがあります。牧選手のように下半身でタイミングを取ることで、上半身がブレないため、高い確率でバットにボールを当てることができるでしょう。
前足のつま先はピッチャー方向に向いている
牧選手はトップを作り、その後上げた前足が地面に着くときにつま先がすでにピッチャー方向に向いていることがわかります。その直後に膝もピッチャー方向に向き、スイングに入ります。スイングに入るぎりぎりまでバットを持つ腕の位置は変わらず、自分の回転したい軸に対して「割れ」がしっかりと作られています。
牧選手のトップの作り方をご紹介しました。牧選手が取り入れている腕の位置を変えないデメリットとしては、打球の飛距離が落ちることが上げられます。しかし、現時点では本塁打ランキング3位と遠くに飛ばす筋力や体の使い方を身に付けており、シンプルなトップでありながらホームランやヒットを量産していることがわかります。
トップの作り方を改善したい選手は、一度牧選手のようにシンプルなトップの作り方を取り入れてみることも良いでしょう。
それでは動画をご覧ください。