バスケットボールは極めてフィジカルなスポーツであり、怪我のリスクも高い。特に足首の怪我はバスケットボールプレーヤーにとって一般的な問題です。この記事では、足首の怪我を予防するための2つのトレーニングアプローチに焦点を当てます。一つは、怪我が起こる場所「ローカル」を直接トレーニングする方法、もう一つは、全身の動きに影響を与える「グローバル」な部位をトレーニングする方法です。各トレーニングの効果的な実施方法と注意点についても説明します。
胸の前で手をクロスしたスクワット
足首の怪我予防の第一歩は、基本的な動作の中で怪我のリスクを見つけることです。このトレーニングでは、胸の前で手をクロスした状態でスクワットを行い、膝が内側に入る動き(ニー・イン)がないか、体や骨盤の傾きをチェックします。これは特に「ローカル」な部位、つまり怪我が起こりやすい部分(この場合は膝や足首)の状態を評価するのに有用です。
アセスメントのポイントとして、スクワットの際に膝が内側に向かわないように注意することが重要です。また、体や骨盤が傾いていないかも確認します。この情報を元に、後のトレーニングでどの部分に重点を置くべきかが明確になります。
オブリークシットと手を挙げるオーバーヘッドスクワット
次に、「グローバル」な部位、つまり全身の動きに影響を与える部分を強化するトレーニングを紹介します。
オブリークシット
このトレーニングは、横向きになり、股関節を使って体を押し上げるエクササイズです。体幹(主に腹斜筋と中臀筋)のトレーニングが目的です。体をできるだけ高い位置に持ち上げ、肘と膝の外側で床を押すことがポイントです。身体の軸をまっすぐに保つことで、全身のバランスと安定性が向上します。
手を挙げるオーバーヘッドスクワット
このトレーニングは、スクワットの深さを変えながら行います。肩、背中、腰のポジションをチェックします。特に手が身体のラインより前に倒れすぎていないか、踵が浮いていないかを確認します。これにより、全身のバランスと協調性が高まり、足首にかかる負担を軽減できます。
足首の怪我はバスケットボールにおいて頻繁に発生する問題であり、適切なトレーニングで予防することが非常に重要です。特定の部位(ローカル)だけでなく、全身の動きに影響を与える部位(グローバル)もトレーニングすることで、より効果的な怪我の予防が可能です。”胸の前で手をクロスしたスクワット”と”オブリークシットと手を挙げるオーバーヘッドスクワット”は、それぞれローカルとグローバルなアプローチを提供し、足首の怪我予防に役立つトレーニング方法です。これらのトレーニングを継続することで、怪我のリスクを大幅に減らし、パフォーマンスの向上を期待できます。