ターンの最中に足の圧力のかけ方だったり、目線の位置など上手に滑るために意識すべきポイントは無数にあります。
全日本スキー連盟の滑り方の評価では、リズム、バランス、タイミングとあります。そのため、現場では「乗っているだけ」「運動量が少ない」というのはネガティブな表現として捉えられます。
しかし、今回はスランプやシーズン序盤に使える滑り方として、敢えて何もしない滑り方の大切さについて、最後の動画をもとに詳しく解説していきます。
上手く滑るために、敢えて何もしないことも大切
何もしないという表現ですが常に板に乗り続ける、という感覚だけに集中します。シーズンインの時期など、外足に乗る、切り替え、適度な外向などを意識しても、なかなか上手くできないことがあります。
一方、何も考えず板に乗る事だけに意識を集中して行うとどうでしょう。無駄な動きが減り、スムーズな滑りになります。この練習を行うにあたり、どんな癖が出ようが気にせず「板に乗る」この1点だけを意識します。
ターンのサイズが変わっても同じで、ミドルでもショートでも板に乗るだけです。
人が意識できるポイントは2つ
イメージして欲しいのですが、みなさんがスクワットの姿勢を取る時に
- ・腰を意識しながら
- ・肩が丸まらないように気をつけつつ
- ・目線が下がらないように
など、3つのことを同時に意識しながら出来ますか?
もし出来るのであれば、3つの事を同時に意識しながらやってもOKですが、この時点で出来ないのであれば、スキーの滑走時には意識するポイントを2つ以下にする事を推奨します。
スキーを履いている時点での難易度は、ただスクワットをするだけよりも遥かに難しくなります。平地で出来ないのであれば、それ以上に雪上は難しいという事は覚えておきましょう。
年間30日滑走×20本/1日=600本を全種目に共通する技術練に当てる
ワンシーズンで滑る本数は、ある程度決まっています。それならば、効率良く滑りを上達させるためには、全てに共通する練習をした方がお得です。
それはポジションであり、スキー板に乗る感覚を獲得できれば内旋、外旋なども習得しやすくなります。まずは基本に戻り、難しいことを考えすぎずに板に乗ることだけに集中して滑ってみましょう。
それでは、動画をご覧ください。