プロランナー大迫傑選手。マラソン選手の中で最も知名度がある選手ではないでしょうか。早稲田大学在学時には大学駅伝三冠を達成しており、箱根駅伝では区間賞を獲るなど学生時代から注目されている選手。社会人になってからも、数々の日本記録を叩き出し、今もなお第一線で活躍しています。
テレビで解説をしている姿を見ることがありますが、大迫選手から放たれるオーラは他の選手と一線を画しているような印象を受けます。
そんな大迫選手が、結果を出すために必要な方程式として『(ツール+ルーティン+ケア)×考え方』を挙げています。今回はその内容についてお伝えします。
ツール
スパッツ
長距離選手に多く履かれているのは「ランパン」と呼ばれるもの。丈が短く、少しヒラヒラしたような形のパンツです。しかし大迫選手は、ランパンだと雨の日に水を含むとヒラヒラ部分が重たくなるため、スパッツを愛用しています。スパッツだと雨の日や給水で水がこぼれた場合でも、もともと体に張り付いているので濡れていることが気にならないんだそうです。
キャップ
大迫選手は練習中もレース中も常にキャップをかぶっています。日差しや暑さ対策かと思いきや、キャップのツバの部分で視界が遮られることで、余分な情報をシャットアウトするという意味もあるそう。集中力を高めるための物理的な方法なんですね。
ルーティン
毎朝のコーヒー
コーヒーのカフェインには覚醒作用があるので、毎朝コーヒーを飲んで、その日1日も頑張ろうと気持ちを入れるのだそうです。
ただ、毎日飲んでいると体がカフェインに慣れてしまい、レース当日に覚醒作用が最大限発揮されないため、レース2週間前はコーヒーを絶つこともあるそう。
毎日のストレッチ
体をリセットする、ケアするという意味合いでのストレッチはもちろんですが、それだけでなく、ストレッチをすることで、その日その日で張っている部位を確認することができ、さらには、張っている部位からその日の走り方、動き方を分析することもできます。
自分の体を把握するうえでも、ストレッチをルーティンに組み込むことが必要だと話しています。
ケア
日焼け止めや化粧水を使った肌のケアも欠かさないそうです。
日焼け止めについては、肌が焼けることを抑える目的だけでなく、日焼けによる体の疲労の軽減という目的もあるんだそうです。急激に日焼けをすると、日焼けによる体の疲労を感じるようで、汗ですぐ日焼け止めは落ちてしまいますが、はじめのうちだけでも疲労対策のために日焼け止めを塗る意味はあると言います。
考え方
良い結果も悪い結果も風景の一部
「悪い結果にいちいち反応していられない、大事なのは悪い結果を踏まえて次どう行動するかが大事」だと動画内で大迫選手は語っています。
大迫選手にとって「結果」は「風景」なんだそうです。
1回1回結果が出るたびにエンジンを切るように区切ってしまいがちですが、毎回エンジンを切る必要はなく、走り続けている中での風景の一部に結果があると捉えているんだそうです。
表情を変えず、一喜一憂しない大迫選手の強さはこういった考え方から形成されているんですね。
皆さんはどのように感じたでしょうか?動画内では他の内容についても話していますので、是非最後までご覧ください。
参照元:大迫傑、マラソンに欠かせないルーティンとギアを大公開。ブレないマインドセットとは? | The Equation | GQ JAPAN