2023年シーズンも終了し、日本シリーズでは阪神タイガースとオリックスバッファローズの熱戦に注目が集まりました。盛り上がったのはプロ野球だけではなく、社会人野球も話題となった今シーズン。
第94回都市対抗野球大会では、豊田市を代表して出場したトヨタ自動車硬式野球部が7年ぶり2度目となる優勝を果たしました。守備・打撃ともに安定した試合展開で、強豪チームを相手にトーナメントを勝ち上がり王座に返り咲きました。
日本一となったトヨタ自動車硬式野球部レッドクルーザーズ。主将で守備職人の北村祥治選手は、社会人でも日本代表に選出されるなどの活躍をしています。
本記事では、堅守が魅力である北村選手が紹介している守備の送球を安定させるポイントについて解説します。誰でも取り入れられる守備ドリルもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!
送球の秘訣は頭の位置
強い送球を安定させるためには、軸足にしっかりと体重を乗せてから送球する必要があります。ここで大切なのは、「頭の位置」です。頭が前方向に突っ込んでしまうと、軸足で立つことはできず、送球フォームが崩れてしまいます。
軸足で立つためには、軸足の真上に頭を持ってくることが大切です。指導を受ける場面でよく耳にするのが、「捕球したグラブの位置に軸足を持ってくる」ということ。この考え方も間違っていないのですが、軸足でしっかりと立つことに重点を置いた場合、足を頭の下に置くことがおすすめです!
シングルで捕球するときも同様に、頭の位置を起点にすると送球が安定しやすくなります。ここでもう1つ大切なことは、捕球するときにグラブと顎の位置がまっすぐラインになるようにすることです。
このことを意識をすることで、足も頭の下についてきやすいので練習に取り入れてみましょう!
守備ドリル
STEP1
- 捕球の構えを作る
- 左足(右利きの場合)のつま先を上げてゴロを捕球
- 頭の下に軸足を持ってくるステップを入れる
- 送球動作はモーションだけ入れる
まずはこの練習を徹底的に行い、頭と軸足の位置を体に覚え込ませましょう!基礎練習を疎かにしてノックを100本受けてもなかなか上達は難しいです。技術を磨くためには、基本的な練習を大事にしてみてください。
STEP2
- 少し浮かせたゴロを1バウンドで捕球
- 送球動作はモーションだけ入れる
この練習は、打球をしっかりと見て予測し、1バウンドで捕れる位置に足を運ぶ目的があります。まずは、簡単な緩い球を遊び感覚で捕球しましょう!
慣れてきたら、STEP1のときの捕球動作を入れます。この練習にも慣れてきたら、ショートバウンドや逆シングルで捕球しましょう!
今回ご紹介した守備ドリルは、限られたスペースや自宅でもできる基礎練習なので取り入れやすいです。小学生に限らず、野球をやっている選手にはおすすめの練習メニュー。基礎を固めてスキルアップを目指しましょう!
それでは動画をご覧ください。