ラグビー日本代表のFWは、平均体重が100kgを超えています。そんな身体でも、機敏に動くことが出来る彼らは、どんな練習をしているのでしょうか?
今回は、ラグビーの「俊敏性を高めるアジリティトレーニング」について、最後の動画をもとに解説していきます。
トレーニングには原理原則がある事を理解する
まず、トレーニング全般において、原理原則があります。ラグビーに活かすトレーニングを行うためには、今回は5つの原則をご紹介します。
トレーニングの5つの原則
- 全面性の原則
全身をバランスよくトレーニングする事が大切です。有酸素、筋力トレーニング、アジリティなどバランスよく行う事で、怪我の防止やパフォーマンス向上に繋がります。 - 個別性の原則
個人の特性や能力に合わせてトレーニングが必要です。年齢や体力、体格などを考慮して自分に合ったやり方を見つけることが大切です。 - 意識性の原則
運動の内容、目的、意義をよく理解して行うことが大切です。アジリティも、ただこなすのではなく、切り返しの足の位置、力加減、重心位置を感じながら行います。 - 漸進性の原則
いきなり上級者の練習は難しいので、徐々に強度や頻度などを上げていくようにします。トレーニングも一夜漬けは出来ないので、段階的に技術は習得していくものと理解しましょう。 - 反復性の原則
月に1度だけアジリティをやるだけでは、上達しません。何度も動きを反復する事で脳の神経回路が強化され、動き方が変わってきます。
この様な原則がある事を理解して、アジリティトレーニングに臨みましょう!
俊敏性を上げるアジリティトレーニング
それでは、ラグビー選手に必要な俊敏性を上げるトレーニングを紹介します。
- ダッシュ→パタパタ→ダッシュ→ストップ
スタート位置から、5m、2.5m、5m幅でマーカーを置きます。一つ目のマーカーまでダッシュした後、次の2.5mは足を細かく動かしてスピードをコントロールします。次の5mはダッシュして、最後はピタッと止まります。スピードの加速と減速のメリハリをしっかりつける練習です。 - ダッシュ&バック
スタート位置から、5m間隔でマーカーを4つ置いてシャトルランの要領で1個目にダッシュして行ったら、後ろ向きでスタート位置に戻る、そして2個目のマーカーへ、という動きを繰り返します。前後の動きの切り替えを早くする意識で行います。 - N字ラン
マーカーを5m四方で四角に置きます。N字のようにスタート位置から、前→斜め後ろ→前の順番で走ります。ポイントは、斜め後ろに走る時も、ラグビーのプレーを見るように前方に顔を向けながら走ることを意識します。 - 8の字ラン
マーカーを5m四方で四角に置きます。スタート位置から、横のマーカーにサイドステップ、その後斜め前へダッシュ、横にサイドステップして斜め後ろに走ってスタート位置に戻ります。横のマーカーに行く時は、身体を正面に向けてサイドステップする様にしましょう。
いかがでしょうか?こうしたトレーニングのポイントは、実践を意識して行うことです。
この他にもトレーニングが紹介されていますので、知りたい方はこちらの動画をご覧ください。