正しいフォームでトレーニングができていれば怪我のリスクは低いですが、関節に負担を過度にかけるフォームになってしまったり、重すぎる重量を扱ったり、ボリュームが多過ぎたりすると、筋トレでも怪我をする可能性は十分にあります。
特に多いのが肩の痛み。少し痛みを我慢すれば、筋トレはいつも通りできるからと言って、何の対処もせず痛みを放っていませんか?放っておいたら筋トレができなくなってしまうかもれません。
今回は肩の痛みに焦点をあてて、知っておいて欲しい痛みの原因についてお伝えします!
肩の痛みや違和感が出たらまず診察を!
肩に痛みや違和感が出たら、痛みの大小にかかわらず、まずは医療機関で診察を受けることが大切です!
痛みの程度と怪我の程度は必ずしも比例しません。大した痛みではなくても、実は大怪我をしていたなんてことがあります。痛みの原因によっては、そもそも運動をしてはいけない状態である可能性もあるんです。これらは診察してもらわないと分かりません。
接骨院や整骨院ではなく、レントゲンが撮れる整形外科やスポーツ外傷に強い整形外科でしっかり診察をしてもらってください。
肩の痛みの原因
肩の痛みの原因は色々とあり診察してもらわないと分かりませんが、よくあるものとして以下の3つが挙げられます。
インピンジメント
これは「衝突」という意味です。肩関節の中で骨と骨がぶつかったり、インナーマッスルが骨と骨に挟まれて炎症を起こしていたりというもの。
軽度であれば問題ありませんが、そのまま放っておいてしまうと、骨の軟骨部分が削れて関節の形が変わって一生治らなくなったり、インナーマッスルの断裂が起こる恐れがあります。ここまでいくと完治させるのが困難になります。
胸郭出口症候群
首から腕にかけて、肩周りにはたくさんの神経が通っています。その神経を肩回りの筋肉が圧迫して痛みが出るのが胸郭出口症候群。ひどい場合は手術が必要になることもあります。
頚椎ヘルニア
首の骨が少しズレて神経を圧迫することで、肩に痛みが出たり、腕まで痺れるといった症状が出ます。
胸郭出口症候群や頚椎ヘルニアなど、神経を障害しているものの場合、左右の握力に大きな差が出てくることがあります。通常、利き手と利き手ではない手とで約5kg程の握力の差があると言われています。それを越えて差が大きい場合は、神経系の故障かもしれません。手に力が入らない、握力が落ちたと感じる場合は迷わず病院へ行きましょう。
動画内では、肩の痛みが関係する種目について、関節に負担をかけないやり方が紹介されています。続きは動画をご覧ください。