世界陸上選手権大会で2大会連続決勝進出を果たしているサニブラウン・アブデル・ハキーム選手。世界選手権大会の男子100mで日本人が決勝に進出をするのはサニブラウン選手が初めて。
サニブラウン選手は中学生の頃、既に100m10秒台をマークしています。その後、次々と記録を打ち立てており、世界最速の男 ウサイン・ボルト選手の大会記録を塗り替えたことでも注目をあびました。今、国内で最も世界のトップに最も近い選手であることは間違いありません。
そんなサニブラウン選手が打ち立てた数々の記録を振り返ります。
アスリート一家に生まれる
父はガーナ人の元サッカー選手、母は日本人で陸上競技の経験があり、全国高校総体に出場したことがあるという、まさにアスリート一家に生まれます。サニブラウン選手はもともとサッカーをしていましたが、母のすすめで陸上競技に転向。中学3年生の頃、身長が急激に伸びるとともに記録も飛躍的に伸び、この頃から頭角を現し始め、高校生からさまざまな記録を塗り替えていきます。
世界ユース陸上競技大会でウサイン・ボルトが持つ大会記録を更新
高校1年生ながらインターハイ男子200mで準優勝に輝き、同年10月に行われた国民体育大会では男子100mで圧倒的な強さをみせ優勝。この時のタイムは10秒45で、高校1年生歴代最高記録をマークします。さらに同年の日本ジュニア選手権大会でも男子200mで21秒09で優勝し、またまた高校1年生歴代最高記録をマークします。
2015年の世界ユース陸上競技大会ではなんと、100m・200mともに大会記録を樹立し2冠に輝く活躍ぶり。この時の200m前大会記録保持者はウサイン・ボルト選手。ボルト選手の記録を塗り替えたことで世界中から脚光を浴びました。
2019年当時の日本記録を更新
2017年からはフロリダ大学へ進学し、練習拠点もフロリダへ移します。そして2019年5月、9秒99を記録し、日本人2人目となる9秒台ランナーとなります。さらに翌月6月、9秒97をマークし、桐生祥秀選手が持つ日本記録を0.01秒更新、日本人最速の選手となりました。
日本記録を出した時のインタビューで「まだまだ記録は伸びる」と話しています。日本記録で満足することなく、さらに先の世界記録更新を目標にトレーニングを積むサニブラウン選手。国際大会の100m若しくは200mの一番高い表彰台に日本人が立つ日はそう遠くないかもしれません。これからのサニブラウン選手に注目です!