ランニングでよく言われる「お尻で走る」ということについて、理屈は分かっているけど実際体に落とし込めていないという方、きっと多いと思います。今回はお尻で走ることについて、また違った表現を使ってお伝えします!
同じことを表現していても、どの言葉を使うかで伝わり方が変わります。お尻で走るということについても、色々な説明や練習法、動き作りが紹介されていますので、本稿も含め、色んな情報の中から、自分自身が最もしっくりくるものを探して、体に落とし込んでいきましょう!
お尻で走るためには地面から足を「離す」だけ
地面を蹴ったり押したりして前に進むものだと思っていませんか?地面を蹴る・押すという動作はお尻ではなく脚の力。こういった動作が増えるほど、無駄な力をたくさん使ってしまい疲れやすくなります。
実は足は地面から離すだけでいいんです!ここが本稿で最も伝えたいところ!
おそらく皆さんは、地面を蹴る・押すということが地面に力を伝えることだと思っているのではないでしょうか。そんなことをしなくても、ちゃんと力は地面に伝わっています。つまり反発ももらえます。
足を離すだけ腿上げ
試しに腿上げをしてみましょう。
腿上げと言われると、膝を高く上げたり、地面に足を強く着く、地面を叩く、押すということを意識する方が多いと思いますが、地面から足を離すというところに意識を置いて腿上げをしてみてください。
そしてそのまま体を前傾していくといかがでしょう?楽に走れませんか?
足を体の真下について、真上に離すだけでもしっかり地面から反発をもらえて前に進んでいくんです。
お尻を使おうと意識しすぎて力んでしまうことがよくありますが、長距離を楽に走るためには力まないことが大切!この「離す」意識だと力が抜けやすく、今までいかに力んでいたかが実感できると思います。
地面からの反発をもらうためには次の動作に始めようとしていることが大事
地面から反発をもらって走るという話はよく聞くと思いますが、この反発は地面を蹴ったり押したりすることでもらえるものではありません。
これはタイミングの問題です。
地面からの反発というのは、地面に足をつくと同時に跳ね返ってくるものなので、そこから蹴る・押すという動作をしていると、地面からの反発と地面を蹴る・押す力が打ち消しあってしまうんです。
つまり、足をつく時には次の動作を始めようとしていること、足を上げようとしていることがものすごく重要です!1秒にも満たないほんのちょっとしたタイミングの違いですが、この違いが大きな差となります。
そのための足を「離す」という感覚。是非この意識を試してみてください!力みがなくなり、脚ではなくお尻で走るということが体感できると思います!