毎年1月2〜3日に行われるお正月の風物詩「箱根駅伝」。毎年決まってテレビの前で観戦している人も多いのではないでしょうか?
熾烈な争いが繰り広げられ、シード圏内に入ることも非常に難しい中、東洋大学はここ20年常に上位に入っています。2009年、2010年の2連覇を含む計4回総合優勝を果たしており、初優勝した2009年からは2020年だけを除いて他は4位以内。まさに強豪。
東洋大学がどのような練習を行っているのか、今回は夏合宿に密着した動画から練習メニューを中心に紹介します。
朝練 入念な動き作り
5:30から開始される朝練。この日の朝練のメニューはこちら。
・準備運動
・ドリル
・動き作り
・60分ジョグ
約20種類の準備体操は後半になると体操というよりも補強。ドリル・動き作りではダイナミックストレッチを含め約20種類と、走る前の補強や動き作りがかなりしっかり行われていることが分かります。
動き作りの内容は長距離に特化した動きというわけではなく、ベースとなる身体の正しい使い方を身に着けるための動き。身体の土台からしっかり整えているんですね。
午前練 必要な筋肉を作り上げる補強
午前中の練習では補強を中心に行います。
まずはバランスディスクを使い胸や肋骨周りをほぐした後、肩甲骨を動かし、腹筋や腕立てなど、その他にも細部にまでこだわった種目へ移っていきます。最後は自分に不足していると感じている部分の補強を各々行う時間も設け、約1時間20分かけて数十種類の補強が行われます。
ただ走り込みをすればよいというわけではなく、まずは自分の身体をしっかりコントロールできることが大切だと酒井監督は動画の中で話しています。
走っていれば必要な筋肉はついていきますが、筋肉がつくのをただ待つのではなく、必要な筋肉を自分で作り上げ、使えるようにするということ、そのために大学生の間はフィジカルにかける時間を大切にしているのだそうです。
午後練 ポイント練習
この日の午後の練習メニューはこちら。
・(2000m + 1000m) × 2セット 5分30秒→2分45秒
・6000mペース走 1km平均3分20秒以内
かなりきついメニューですが、全員揃って設定タイム通りに走り切れるあたりにやはり強さを感じます。
朝練の段階から、集合時間より30分以上早く来て準備をしている選手がいたり、ハードな練習が続いているにもかかわらず、練習終わりで自主練習に励む選手がいたりと意識の高さが伺えます。この選手一人ひとりの意識の高さが強豪校東洋大学を支えているんですね。
次の箱根駅伝、東洋大学に注目です!それでは動画をご覧ください。