器具も必要なく、誰でもいつでも始められる「ランニング」。最近では、街中でもたくさんのランナーを見かけるようになりました。
しかし、せっかくランニングを開始したのに、膝や足底を痛めてしまって続かなかったという経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか?誰でもできる「走る」という動作ですが、知識があれば走り方が変わります。
ケガをしないために、今回は初心者が陥りやすい走り方の改善方法についてお話していきます!
太腿の前が疲れる
初心者の方でよくあるのが、太腿の前(膝の上あたり)が一番はじめに疲れてくること。そして、太腿の前が「弱い」と判断して、太腿の前のトレーニングをしたりして・・・。それ、ちょっと待って下さい。
太腿の前(膝の上あたり)が一番に疲れるという走り方で、長い距離を走り続けたら、高い確率でいつか膝を痛めます。正しいフォームで走れていれば、太腿前が一番に疲れてくることはありません。また、膝の上あたりが痛いという事は、膝の曲げ伸ばしを中心に走っている可能性が高いです。
膝の曲げ伸ばしをメインにして走ると、膝で力が逃げてしまいますので、地面からの反発力を得づらく、足の押す力のみで前に進むような形になり、ずっと筋トレをしているような感じになります。これでは、疲れてしまって長く走れませんよね。
まずは、その走り方のイメージを変えていきましょう!
沈み込みが原因
太腿の前が疲れる原因は沈み込みです。足が地面に接地する時、頭や腰の位置が一度下にさがるような状態。ピョンピョン飛び跳ねるような走り方をしている方は、頭や腰が上下しているので、おそらくこの沈み込みが発生しています。
走る時は、常に重心を高く保ち、頭の位置はあまり上下しない。頭の上から引っ張りあげられているような感覚が持てると良いですね。ランニングは足の力が大事だと思っている方がいるかもしれませんが、上半身で引き上げるような姿勢になりますので、足だけではなく、上半身の力や感覚も非常に重要になります。
抗重力筋を鍛えよ
そんな沈み込みを無くすために、「抗重力筋」を鍛えることが有効です。文字通り、重力に抗う力。私たちは常に重力に晒されていますが、その中で立っていられるのは、意識しなくても抗重力筋が働いてくれているからです。
ランニング時は、空中に浮いた状態から足を着きますので、軽くジャンプしているような形になります。この時にかかる力は、体重の約3倍と言われています。体重60kgの方だと、180kgの力で上から押されているような状態です。これを何千歩も繰り返すのですから、抗重力筋が弱いと、腰が曲がったり、背中が丸まったりと、押し潰されて姿勢が保てなくなってしまうのです。
筋肉全般そうですが、本来の力をしっかり発揮してもらおうと思ったら、柔軟性も必要です。カチカチにかたまっていたら、例え筋肉が十分に大きくても、本来持っている力が発揮されません。ランナーとして、走るだけでなく、筋肉のケアやストレッチも意識的に行っていきましょう!
それでは、動画をご覧下さい!