背中の筋トレ種目で有名なラットプルダウン。初心者でも扱いやすく、どこのジムに行ってもだいたいは置いていますね。そして最近では、ラットプルダウンの近くに色んなグリップを置くジムが増えてきました。
背中は筋肉が大きいので、1つの種目で万遍なく全体に刺激が入るということは難しく、上部や下部など、1つの筋肉の中でもどこを鍛えるかで、トレーニング方法を変えます。変える方法の1つにグリップがあります。
グリップを変えることで刺激が入る場所が変わるのは分かったけど、実際にどのグリップがどこに効くのか、はじめは分からないですよね。
今回はMAGグリップについて解説していきます!
背中に効いている気がしない人はパラレルグリップを試すべし
ラットプルダウンはバーを上から下に引いてくるトレーニングで、基本的には広背筋を狙った種目になります。バンザイをした体勢から、背中の力でバーを引き下ろす種目です。
背中だけでなく首・肩回りが硬い人の中には、なかなか背中に効いている感じが掴めない人もいるのではないでしょうか?腕にしか効いていないというケースもよく見受けられます。
そんな人は、パラレルグリップ(動画7:45)を試してみてください!パラレルグリップとは、掌が向かい合うように握るグリップです。
ほんの少しの違いですが、持ち手が変わると肘の軌道が変わり、肩関節の動き方も変わります。パラレルグリップを使うと肩回りがストレスなく動かせます!
オーバーハンドグリップは僧帽筋の中部・下部まで狙える
ラットプルダウンは通常ストレートバーが取り付けられています。オーバーバンドグリップは基本的にはストレートバーと同じ握り方です。順手で握るグリップですね。
さて、背中といっても複数の筋肉があるのはご存じですか?
簡単に言うと、引っ張る動作をする広背筋。だいたい上部と下部に分けてトレーニングすることが多いです。他にも、肩甲骨を寄せるような動きをする僧帽筋。これも、上部・中部・下部に分けられ、それぞれ縮む方向がやや違うので作用が異なります。つまりトレーニング方法もどこを鍛えたいかで変える必要があります。
オーバーハンドグリップは、肩甲骨が中心方向に寄せやすいグリップになりますので、広背筋だけでなく、僧帽筋の中部・下部にも効かせやすいグリップです。
背中の広い範囲に効かせたい人は、オーバーハンドグリップを使ってみましょう!
リバースグリップは広背筋下部
リバースグリップは親指が外側になるように握ります。逆手で握るグリップですね。
肘の軌道が変わり、背筋下部に効かせやすいグリップになります。
ちなみに、広背筋は下の方はどこまで繋がっているかご存じですか?
鳩尾あたりの高さから下の背骨全て(第6または第7胸椎~第5腰椎棘突起)と、腸骨稜という骨盤の上の淵の部分の後ろの方、あと仙骨の真ん中のラインにまで至ります。一般的に「腰・お尻の上部」と思っているあたりまで繋がっているんです。
いつもより下の方に効かせたいと思ったら、リバースグリップを使ってみてください!
広い背中ですが、細かく丁寧に刺激の入れ方を選択して、誰もが羨む背中を作っていきましょう!それでは動画をご覧ください!