4×100mリレーの1走と3走の選手はトラックのカーブの部分を走ることになります。200mもスタート直後からカーブを走りますし、運動会でも直線だけの徒競走は少なく、だいたいはトラックを使うのでカーブを走ることが多いですよね。
カーブを速く走ろうと思うと実はテクニックが必要なんです。50m走や100m走のタイムが速いからと言ってカーブも速いとは限りません。
今回はカーブを走るコツについて紹介します。
左肩を落とせて左足の蹴りが強い人がカーブ向き
カーブを走る時、内側となる左肩を少し落として身体を斜めにして走るというイメージを持っている人がいると思いますが、どのように身体を斜めにするのか改めて確認しましょう。
多くの人は身体を斜めにするというと、左足より頭が内側にせり出していたり、背骨を左側に傾けてしまったりしますが、これは少し違います。
動画2:46あたりで説明されているように、左足に体重をのせた状態でその真上に身体と頭がくる形。あくまで足から頭までは一直線です。レーンの内側に壁があってそこにもたれかかるようなイメージと言ったら伝わるでしょうか?この形で走ると、右足の蹴りに比べ左足の蹴りが強くなります。
そのため、左肩が落とせて左足の蹴りが強い人がカーブが得意な人ということになります。
上半身と右の腕ふりの角度
腕ふりで意識するのは右腕です。右腕の振りを少し意識的に大きくし、角度は内側へ絞るように振っていきます。左腕は通常通り真っすぐ腕ふりをするので、左右の腕で腕ふりの仕方が異なります。
この時、上半身もやや左に向けるとよいでしょう。下半身は走る方向を向いたまま、お腹から上をやや左に捻じるイメージです。
カーブの中に直線を作る
レーンに幅があるので、カーブの中にいくつもの直線を作るイメージで走るというのも1つの方法です。カーブを意識しすぎて身体を無駄に傾けてしまう人におすすめです。
例えば、200m走はカーブから始まりますが、スターティングブロックをレーンの外側に置き、スターティングブロックの先がやや内側を向くようにセッティングします。そうすることではじめの加速を直線で行うことが可能になります。
このような形で、200m走に限らず、カーブを走る際は直線をいくつも繋いでいるイメージで練習してみましょう。直線と直線を繋ぐポイントをいかにカクカクせずに滑らかに走れるかが大切になりますが、このポイントの時に前述した左肩を落としたり、右の腕ふりを意識するなどを試してみてください。
人によって合う合わないはあると思いますが、カーブでスピードが落ちてしまう方は是非試してみてください!
それでは動画をご覧ください。