2023年の東東京の夏は、5季連続の甲子園出場を目指していた二松学舎、優勝候補に挙げられていた、帝京や関東第一などの強豪校が相次いで敗退したことにより、大きな波乱が生まれました。
そんな大荒れの東東京大会を制し、見事に甲子園初出場を決めた共栄学園。元々女子校でしたが、2001年に中等部が共学になり、その2年後の2003年に高等部も共学になりました。
歴史が浅い野球部が甲子園出場を果たした秘密は、準備と基本の徹底です。本記事では、共栄学園の練習について紹介したいと思います。
入念なストレッチ
共栄学園が練習前に力を注いでいるのが、ストレッチです。時間を使って丁寧に行うだけでなく、チームの中で腰の怪我をする選手が多かったという理由から、股関節のストレッチを重点的に行うなど、怪我をすることを防ぐ工夫もしています。
多くの高校野球は休みが少なく、体は疲労を溜めているでしょう。ストレッチを行う時間が短い選手やチームは、取り入れることをおすすめします。
キャッチボール前の準備
共栄学園には、キャッチボールを行う前に、肩回りを中心に動かす10種類の準備があります。肩甲骨を使えるようにすることや肩回りの柔軟性を養うために行っているそうです。
怪我の防止だけでなく、試合中にも使う投げ方を取り入れるなど、チーム全体で実践を想定することを意識しています。常に先を見据えて動けることが、急激にチームを強くした秘訣なのでしょう。
実践を想定したノック
実践を想定したノックでは、より集中して試合のことを想定してノックに取り組みます。共栄学園のシートノックは、チーム全体が集中し、大会に向けて技術だけでなく、精神面も調整しているのだと感じることができるでしょう。
地道な基本練習を徹底して行っている共栄学園は、高い集中力と勝負強さを持ち合わせています。特に、今季の準決勝と決勝は、どちらも9回に逆転を果たして甲子園への出場を決めました。
9回2アウトからでも、諦めずに勝利を掴みに行く姿勢は、日頃の実践を想定した練習が生み出したものでしょう。
地道な準備と基本に勤しむ共栄学園の練習は、以下の動画からご覧ください。
東京都に新たな勢力!共栄学園の躍進の秘密は徹底的な準備にアリ!!