少年野球でよくある肩や肘の怪我。肘を痛めてしまうと試合に出られなかったり、フォームを修正するために投げ方が変わったりしてしまうことがあります。肘を痛めやすい投げ方を続けることで癖になり、フォームを直しにくくなることも。
肘の痛みが出やすいのは、軟式から硬式に変わったタイミングやオフシーズン開けと言われています。肘だけではない部位の怪我も発生しやすいので、こういった時期は注意しましょう。
本記事では、怪我予防のために怪我をしやすい投げ方の特徴や、改善点などをご紹介します。肩や肘に痛みが出やすい選手や指導者の方はぜひ参考にしてみてください。
怪我をしやすいフォーム
①肘が下がった状態で投げる
肘が下がった状態で投げている選手は、肘への負担が大きく、怪我しやすいです。肘が下がっている原因の1つは、「肘が上がる時間がない」ということです。ボールを投げるときに、手が背中側に入りすぎていると肘が上がりにくくなってしまい、下がりやすくなります。
軟式から硬式に変わったときに腕の力だけで投げてしまう選手は、肘が下がりやすい傾向があるので注意しましょう。
②肘とボールを持つ手の距離が離れている
本来、ボールを投げるときは、肘の真上にボールを持つ手がくるようにしますが、ボールを持つ手が開きすぎていると肘に負担がかかりやすくなってしまいます。体の重心から離れるほど負荷は大きくなり、ボールに力も伝えにくいので、ボールを持つ手が開きすぎない位置で投げるようにしましょう。
③投げ終わりに腕を止めてしまう
フォロースルーの形もとても重要なポイント。ボールを遠くに飛ばすために力一杯リリースしてすぐに腕を止めてしまう選手は、肘に負担がかかりやすいので、フォロースルーまで丁寧に行いましょう。
怪我を防ぐために意識するポイント「胸で引く」
ボールを投げるときに腕を引いて投げるのではなく、胸で引いて投げる練習方法をご紹介します。
【やり方】
- ①投げたい方向に足を向ける
- ②ボールは頭の位置に持ってくる
- ③胸を反らせる
- ④体を捻って投げる
この練習では、肘が下がらないように注意しましょう。練習を続けることで肘の高さが安定し、体全体を使ってボールを投げられます。ぜひキャッチボールの中に取り入れてみてください。
それでは動画をご覧ください。