クロールで泳いだ時、たった25mでもものすごく疲れる方いませんか?
泳げるには泳げるけど、周りの人たちはどうやらもっと楽に泳いでいるように見える・・・。体力の差?と思うかもしれませんが、それだけではありません!泳ぎ方次第で疲れ方は大きく変わってきます。
楽に長く泳ぎたいですよね?今回はクロールが疲れる理由、そして改善方法についてお伝えします!
疲れる理由3つ
①呼吸の時に手が沈む
呼吸をする際、顔を横に向けます。この時、伸ばしている方の腕はどの辺りにありますか?
疲れる泳ぎ方をしている人はだいたいこの腕が沈んでいます。この腕が沈むと水の抵抗が増え、失速に繋がります。失速すると次は脚が沈みやすくなり、下半身がどんどん落ちていきます。そうなるとどんどんブレーキがかかることはお分かりでしょうか?
ブレーキがかかるとさらに全身が沈んでしまい、前ではなく水面方向に上がろうとする泳ぎ方になって、前に進みづらくどんどん疲れる泳ぎ方になってしまうわけです。
②かく時に肘がすべる
手で水をかく時、肩から先の腕は全て使って水を押したいのですが、肘から手首にかけてが水面と平行になるような向きで、水を押すというよりも滑らせるようなかき方になると、疲れる泳ぎ方に繋がります。
水泳は水を押すことで前に進みますが、肘がすべってしまうと水を押す面積が狭くなります。手をかいている割に進まないと思うと、どうしても手をかくスピードを上げて、よりたくさん腕を回転させてしまうもの。そうすると体力をたくさん使って疲れていく・・・という流れです。
③顔が前を向いている
これも意外に多いのですが、顔が常に前を向いていても疲れる泳ぎ方になりやすい!顔が前を向く、つまり顔を上げると、どうしても脚が沈みやすくなります。脚が沈むと①と同じようにブレーキをどんどんかける泳ぎ方になっていくわけです。
顔の向きは下を向く、若しくは少し後ろ(足元側)の床を見るくらいでもOK!クロールをしている間、前を向くことはありません。よく呼吸直後に前を向く方がいますが、呼吸後も横からそのまま下を向くよう意識しましょう!
疲れるか疲れないかのポイントは『下半身を沈ませない』こと
疲れやすい泳ぎ方をしている人と、楽に上手に泳いでいる人との違い、それは下半身が下がるか下がらないかなんです。泳ぐのが上手い人ほど下半身は下がりません。
例えば、呼吸の時、どうしても腕を水面に上げるので下半身は沈みやすくなりますが、できるだけ沈まないよう腕を速く前へ持ってきたり、キックも打ち続けていたりと、体が沈まないための工夫を常に行っています。初心者との違いはそこなんです。
下半身が沈まないと水の抵抗を小さく抑えることができます。抵抗が減ると少しの力でも前に進むようになり余裕がうまれ、さらに水を押すことに力を使えるようになるという好循環が生まれるんです。
おすすめの練習法
①サイドキック
これは絶対にやって欲しい練習法!体を横向きにし、下の方の腕を前に伸ばした状態でバタ足をして進む練習です。
下半身を沈ませないためにも必ず必要になる技術です。そして、疲れる理由①にあった伸ばしている手が沈んでしまうことに対しての練習にもなります。
②片手クロール
その名の通り、クロールをするのですが、回すのは片手のみ。疲れる理由にあった3つのポイント、①呼吸の時に手を沈めない、②手をかく時に肘を滑らせない、③顔は下を向くということを意識して、片手クロールを練習しましょう。
いかがでしょうか?より楽に長く泳げるようになるために、是非試してみてください!