野球の怪我でよく聞くのが「野球肘」ではないでしょうか?特に小学生から中学生に多く見られ、今後の選手生命にも大きく関わると言われています。
野球肘にならないためのストレッチやアフターケアも大切ですが、投球フォームのアームスイング自体を修正する必要があります。本記事では、正しい腕の振り方や怪我をしにくい投げ方を身に付けるための練習法をご紹介します。
準備する物
- ハンドタオル(片方の先端を玉結びする)
- サンドボール
腕の振り方
野球肘や野球肩になってしまう選手は、多くの場合腕の振り方のスキルに原因があります。ではどのような腕の振り方をすれば良いのでしょうか。
Lポジション
Lポジションとは、トップを作ったときに上腕から前腕にかけてLの形をつくること。肘の角度を90度にすることが理想ですが、前後10度くらいはずれても問題ありません。
練習方法①
- ボールを持ち両腕をリラックスさせる
- 1の状態から素速くLポジションをつくる
この練習は、Lポジションを体に覚え込ませることが目的です。Lポジションをしっかりとつくれているかを確認しながら練習しましょう!
練習方法②
- 練習方法①のところからリリースポイントまで腕を動かす
- 1に慣れてきたらフォロースルーまで行う
Lポジションをトップで作り、身体の回転で腕を振ります。この流れを反復練習し、慣れてきたらボールからタオルに持ち替えましょう。
注意点
- ・肘の上げすぎ
この投げ方を続けると、肘主導の投げ方になり、肘への負担が増えてしまいます。胸郭や体幹を使って腕を振ることが大切です。 - ・肘が先に前へ出てしまう
これも肘への負担が大きくなる投げ方です。Lポジションの角度を保ったままリリースポイントに移行しましょう。
テイクバック
Lポジションに入る前に腕を振って、投球フォーム全体の流れを作ります。ここで大切なポイントが2つあります。
①エルボーアップ
両肘を外側に向けて上げていきます。この両肘の動きも分解練習として確認しながら行ってみてください。
②ハンドアップ
両肘を外側に向けた後、ボールを持つ手をLポジションに腕を持ってくるという動作です。慣れてきたらボールからタオルに持ち替えて練習しましょう!
ポイント
テイクバックでは、手を外側に振るイメージでLポジションまで腕を動かすことが大切です。手が外側に振り切らずにロックを掛けた状態で腕を上に持ってこようとすると、肘や肩の負担が大きくなり、怪我に繋がりやすくなるので注意しましょう。
以上が野球肘や野球肩を予防するための投球フォームです。一度投球フォームをふりかえり、肘や肩に負担が大きくなりすぎない投げ方をマスターしましょう!
また、投球フォームだけではなくトレーニングやストレッチ、アフターケアも忘れないようにしてみてください。
それでは動画をご覧ください。