ラグビーのキックは、楕円形のボールを蹴るため、キックをコントロールする事が難しいです。まっすぐボールを飛ばすためには、手で持って落とす場所の安定感や、ボールの中心を蹴り抜く技術が必要です。

本記事では、ラグビーの「キックのコントロールを良くするためのトレーニング」を最後の動画をもとに解説していきます。ぜひ参考にしてください！

①ボールを落とすトレーニング

キックが難しいと感じている方は、キックの技術を分けて練習すると良いでしょう。最初の練習は、ボールを「安定してまっすぐ落とす」練習です。

• ・準備
  マーカーを二つ用意します。一つ目のマーカーを蹴る方の足の前に置きます。ここから一歩進んだ先に、もう一個マーカーを置きます。

• ・やり方
  ボールを両手で持って、ボールの先端を少し前に傾けて、蹴り足の前に構えます。そして、この状態からボールをまっすぐ落とします。一つ目のマーカーから二つ目のマーカーまで、まっすぐ転がればOKです。落とした時に、左右にずれて転がって行く場合は、まっすぐ落とせていません。

• ・ポイント
  背筋をまっすぐに保つようにします。ボールを落とすだけなら良いですが、実際に蹴ろうとした時に、足が振れないポジションになってしまいます。この技術をキックに繋げるためにも、背筋を伸ばしてボールを落とす事を意識しましょう！

②落としたボールにしっかり足を当てるトレーニング

まっすぐ落とせるようになったら、次のステップです。落としたボールにしっかり足を当てる練習をします。

• ・準備
  二人一組で行います。相手はキッカーの5〜10ｍ離れた正面に立ちます。

• ・やり方
  スタートポジションは、「片足立ちになり、蹴り足を後ろに軽く曲げて」立ちます。この姿勢から、蹴り足の前に構えたボールを落としてキックします。これを連続で行います。

• ・ポイント
  今度は蹴る事に意識を集中します。スウィートスポット（ボールの下部先端から少し上）に、足の甲をしっかり当てることです。このポイントを蹴ると、力を入れなくてもボールが飛んでいきます。その感覚を掴めるように意識しましょう！

③より実践に近い状態でしっかり足に当てるトレーニング

片足立ちで出来るようになったら、次は両足で立った状態からスタートします。構えから蹴るまでの動きを正確に行う感覚を養います。

• ・準備
  二人一組で行います。②と同じように、相手は少し離れて立ちます。

• ・やり方
  ほとんど②と同じですが、最初の姿勢のみ両足立ちからスタートし、相手に向かってキックします。

• ・ポイント
  このトレーニングは、①足を引く②ボールを落とす③蹴る、この3つの動作を合わせて正確に蹴るリズム感を学びます。このリズムを身体に染みつけるように練習しましょう！

いかがでしょうか？難しいキックだからこそ、出来るようになると相手に差をつけることが出来ます！ぜひ練習してみてくださいね。

それでは、動画をご覧ください。