背中のトレーニングと言えば「チンニング」が王道です。人によってもやり方が様々ですが、ボディビル日本チャンピオンの2人も「背中は絶対にチンニング」とおすすめするチンニングのやり方を解説した動画になっています。
相澤選手のチンニング
手幅はワイドグリップ、手のひらでバーを握ります。意識しているところは、胸を上げる→肩甲骨が後傾して肩関節が外旋→負荷を乗せた状態でバックダブルバイセプスをとるようなイメージです。
あとは「物を引く」というよりは、「胸から上がる」イメージで行っています。動きをまとめると、胸椎を伸展させて、肩甲骨が後傾して、肩関節が外旋する。このイメージで行うと背中の下の方からしっかり収縮して全体に刺激が入るそうです。
注意しているポイントは身体を反らしすぎないことです。体幹を固めて末端を動かすイメージを大事にしているので、胸から上がり、軽いアーチがつくれているような状態になっています。
横川選手のチンニング
手幅はワイドグリップ、指先でバーを握り、肩甲骨を若干上げて外側に張り出すイメージで行っています。肩甲骨を外側に大きく剥がすようにしています。参考にしていたのは須江選手のチンニングです。
チンニングは目的に応じて
横川選手のような肩甲骨を外すイメージのチンニングは広背筋上部、大円筋の外側によく効きます。肩甲骨をしっかり剥がすイメージで行うと背中の広がりを強化することができます。相澤選手のようなチンニングは背中全体的に、特に背骨に近いところまで聞かせることができます。なので、自分の背中をどうしていきたいかによってやり方は変わります。
背中のトレーニングで意識していること
相澤選手は今まで肩関節だけで引く種目をやっていなかったので、それを意識して取り組むようにしています。横川選手はロウイングの種目でもあまり胸椎の伸展はせずにしっかりと肘で引ききるようにしています。アーノルドシュワルツネッガーを参考にトレーニングをしています。
チンニングのやり方だけでも、同じ日本チャンピオンでも全くやり方が違います。ボディビルダーやトレーニングをしているひとの身体をみても人それぞれ違う身体をしているのも納得ができますね。自分がなりたい背中づくりにバリエーションとして試してみてください。