筋肉を発達させる食べ物として肉や卵・魚類などが挙げられますが、実はその具体的な理由については知られていません。ただ「タンパク質が多い食事をしていればOK」というわけではなく、その中には隠された概念があるようです。今回は食材固有の性質を探り出し、さらに筋肉を大きくする食事を説明していきます。
牛肉のフィーリングとは
恐らく多くのトレーニングをしている人が、焼き肉などを食べると筋肉が張り、血管が隆起するような現象があり、数時間後には力が漲りトレーニングの効果が上がるという経験をしたことがあると思います。
牛肉はクレアチンが多く含まれておりますが100gあたり1g程度なのでこれがフィーリングの良さに直結しているとは考えにくいです。フィーリングの良さの要因としてアミノ酸スコア、クレアチン、脂質等が考えられますがどれも決定的なものではないと思います。
最大の要因は炎症
牛肉は他の食材よりも体内で炎症を起こしやすい食材で、筋肥大や身体の反応、病気等は炎症を始まりとして発生していると考えられていて炎症を強くする食品は筋肥大を起こす作用が強いことが多いです。
「DII」という各種の栄養成分が体内で炎症を起こす強さを数値化したものがあり、牛肉は炎症を増加させる成分の数値が高いです。ちなみにアルコールは炎症抑制の数値が高いので筋肥大には不向きであることがわかります。
炎症指数が高い食事をしていると
筋肥大の為に炎症指数の高い食材ばかり食べていると健康に悪影響が及ぼされることがわかっています。主に将来的な握力低下が大きく、老化が早まる懸念やガンの発生率も高まることがわかりました。炎症指数の高い、牛肉、卵、穀類を食べ続けていると筋肥大の効果はありますが、偏りすぎると健康への被害が考えられます。炎症を抑える野菜類、海藻類、ナッツ類、発酵食品、アボカド、さつまいも、フルーツなどを摂るようにしましょう。
私も牛肉や卵を食べると筋肉の張りが良いと感じるので、なるべくトレーニング前に食べるようにしています。逆に牛肉を食べすぎると調子が悪いと感じるのは過度な炎症の影響だと知ることができました。筋肥大にとらわれ過ぎると健康に悪影響なので上手く利用する必要がありそうです。