
子どもの走りが「遅い」「うまく走れない」と感じたとき、多くの親御さんはフォームや才能を気にしがちです。しかし実際には、走りが苦手な子には共通する特徴があります。
本稿では、末尾の動画をもとに小学生や未就学児に多い走りの課題について解説しています。
ケンケンができない
走る動作は片足ジャンプの連続のため、走りの基礎能力としてケンケンができることは非常に重要です。走ることが苦手な子の多くが、足が地面に着いた際に身体をしっかり支えられず、結果として前へ進む力が弱くなると指摘されています。
ケンケンは足の真上に体をのせる感覚や着地した足で体を支えて跳ねる力を身につけることができる、非常に有効な練習方法です。走力向上の土台づくりとして欠かせません。是非ケンケンを練習として取り入れてみてください!
足が体の後ろで回転してしまう
走りが遅い子に見られる2つ目の特徴は、足が体の後ろで回転してしまう動きです。これは足が常に地面にベタッとつき、前に運ぶ前に後ろへ回り込むように動いてしまうため、もも上げの動作ができずスピードが出ません。
本来理想的なのは、体の真下で着地し、そこから素早く前へ“リカバリー”していく動き。後ろ回転が癖になっていると、このリカバリーができないため効率的に前へ進めなくなります。
体の倒し方
「体を倒して走れ」とよく言われますが、倒し方を間違えると逆効果になります。
良い前傾姿勢とは、頭・胸・腰・足が一直線のまま傾く状態のことです。この線が曲がるように体を折るとスピードが出ません。特に多いのは、腰だけが曲がったり、上体だけが前に倒れたりしてしまう倒し方。この姿勢では、足が上がらず後ろ回転の原因にもつながります。
正しい前傾は、軸がまっすぐのまま全体が一枚の板のように倒れるイメージ。この姿勢をつくることで、足が前に出しやすくなり、効率よくスピードを生み出せるフォームへと近づきます。もう一度体の倒し方を確認してみてください。
走りが遅い子に共通する3つのポイントは「跳べない」「足が後ろ回転する」「正しい前傾ができない」。いずれも走りの基礎となる重要な動作です。改善するだけでもスピードが大きく変わる可能性があるため、もう一度この3つのポイントを見直してみてください!





