柔道の足技で動きが豪快な技を知ってますか?名前を内股と言います。内股は相手を腰に乗せず、相手の股の間から脚(基本は太腿内腿)を跳ね飛ばして投げる技です。
相手は後ろで、横に回転しながら倒れます。柔道の足技は地味な技が多いですが、内股はダイナミックで派手な技の一つです。内股は簡単に仕掛けられる割に、相手が防げないところから、柔道の試合で多く使われます。それでは内股について解説していきます。
小指が天井向くように
内股は相手と組み合った時、頭の後ろの方向に投げる技になります。その為に引き手と釣り手が重要になります。
相手の袖を持ってる手、引き手は小指が天井を向くように手首を返しながら相手の袖を持ち上げます。なぜ小指を返すかというと、袖を持ってる手の脇を大きく開けることにより相手がバランスを崩し、つま先立ちにさせる為です。釣り手は親指が耳につくように引っ張ります。
足の位置は三角形の中心に
相手の足のつま先を三角形の底辺とした時に、足は頂点の位置に持っていきます。一歩目の足(左構えの場合、左足)が相手に対して90度の位置につま先が来るように出します。
二歩目の足(左構えの場合、右足)は一歩目の足の踵につま先を置きます。なぜ三角形の頂点の位置に一歩目の足を置くかというと、相手を爪先の状態に崩すと、その後技をかける体勢を作るときに、相手と自分のスペースが取れず技をかけられず、相手が元の体勢に戻ってしまうからです。その状態だと内股は決まりません。
釣り手と引き手を使って相手を引き出し三角形の入ることで相手のつま先立ちをキープすることで、あとは釣り手側(左構えの場合、相手の右足)の足を上げるだけになります。
内股すかしに注意 内股までの流れ
実戦では内股すかしという技があるように技を返されてしまう場合があります。技を相手に透かされないためにも、引き手側(左構えの場合、相手の左足)の内腿を跳ね上げるようにします。相手を引き手と釣り手でつま先立ちにして、三角形の頂点に自分の軸足(左構えの場合、右足)を引き手側の内腿を跳ね上げます。
上記の文章を参考に実際に内股を仕掛けてみましょう。
それでは動画をご覧ください!