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ヨガとピラティスは何が違う?それぞれの起源・歴史・目的・効果について解説

ヨガとピラティスは何が違う?それぞれの起源・歴史・目的・効果について解説

ヨガマットのうえで行うことから違いがわからず、混同されやすい「ヨガ」と「ピラティス」。スタジオに来る方からも何が違うのですか?と時々質問をされます。どちらがいい、どちらがオススメということはなく、両方に良さがあり、それぞれ目的や効果があります。

どちらが今の自分にあっているのかな?ヨガもピラティスも両方興味があるのだけれどどうしたらいいのかな?そんな人のために今回は「ヨガ」と「ピラティス」の違いをまとめてみました。

どのクラスを受講しようか、悩んでる時の参考にしてください。

⑴ヨガとピラティスの起源(歴史)

ヨガの歴史はとても古く、今から4500年前インダス文明の頃にはヨガの起源となるものが存在していたと言われています。その後長い年月をかけて世界に広がり、ハタヨガからアシュタンガヨガ、パワーヨガなどさまざまなスタイルのヨガの流派が誕生して現在に至ります。今現在も新しいスタイルのヨガが生まれています。

インドの修行者のためのものから気軽に行えるエクササイズへと変化をしたのは1970年代のアメリカのブームになったことがきっかけだそうです。

日本でのヨガの歴史も古く、最初に日本に広まったのは空海が中国から持ち帰ったと言われており、「瑜伽(ゆが)」と言われ瞑想が中心でした。その後1970年代のアメリカのヨガブーム到来と共に日本でも美や健康を目的としたエクササイズへと変化をしました。

一方ピラティスは、1920年代にドイツ人のジョセフ・ピラティス氏が第一次世界大戦で負傷した兵士が早く戦場へ復帰できるようにリハビリのために開発した運動です。

その後セレブたちに体型維持、ダイエットの運動として火がつき現在に至ります。現在はマットで行うものと、専用器具を用いるマシンピラティスがあります。

⑵目的・効果の違い

歴史、発祥の違いからもわかるように、ヨガは最終的には心の平穏を目的とし、体を動かしながら「心」をどう落ち着かせていくのかという心へのアプローチを大事にしています。身体の柔軟性や心身の統一、繋がりを意識しています。呼吸法を大切にしているため、自律神経のバランスを整える効果もあります。

一方でピラティスは体へのアプローチをしコントロールをしていきます。柔軟性、姿勢改善、体幹の強化、バランスの向上を目指し、筋肉をしっかり動かし体を強化していくのが目的です。体を強くし、元気にする効果があります。

⑶呼吸の違い

ヨガは腹式呼吸と胸式呼吸の両方を行い、ピラティスは胸式呼吸で行うのが基本です(場合によって違うことがあります)。ピラティスは鼻から吸い、動きに合わせてリズミカルに息を吐いたりします。

腹式呼吸は副交感神経を優位にする効果があり、リラックスやストレス解消が期待できます。一方、胸式呼吸は交感神経を優位にする効果があります。交感神経が活発になるとリフレッシュに繋がり、快活になったり、筋肉には適度な緊張を与えることもできます。

⑷ヨガの基本

〜レッスンに入る前に知っておきたいこと〜

ヨガは鼻呼吸。そして顔の表情もリラックスしておくと緊張が入らず集中できます。ヨガはマットのうえで行います。手や足が出ないように気をつけましょう。ポーズの最初と最後も焦らずゆっくりと丁寧に行い、その中で自分の呼吸と体におきていることをありのまま観察をしていきます。

ヨガのポーズをとる時に一番大事なのは土台を安定させること。土台とはマットとの接地面のこと。座ってるポーズの時はお尻。立位のポーズの時は足の裏。寝たポーズは体の背面など、ポーズによって土台は変わります。

ヨガがより深まるよう、怪我のリスクがなくなるよう、他にも気をつける点を動画で教えてくれています。

参照元:ヨガ初心者向け「YOGAの基本」 フルレッスン 8分 INVANA

〜ヨガ初心者さんでも簡単にできる基本のヨガ〜

  1. タダーサナ(山のポーズ)
  2. トリコナーサナ(三角のポーズ)
  3. ウィラバドラ・アーサナⅠ(戦士・英雄のポーズⅠ)
  4. ウィラバドラ・アーサナⅡ​​​​​​(戦士・英雄のポーズⅡ)
  5. アド・ムカ・シュヴァーサナ(下向きの犬のポーズ)
  6. バーラ・アーサナ(チャイルドポーズ)
  7. シャバーサナ(屍のポーズ)

12分でできる簡単な基本のヨガです。丁寧に動きながら、体を観察し挑戦してみてください。

参照元:【ヨガ基本ポーズ】初心者におすすめの7つの基礎ポーズ|ヨガレッスン

⑸はじめてのピラティス

ヨガ初心者さんでも簡単にできる基本のヨガをご紹介します。

  1. マットに仰向けで寝る
  2. 両膝をたて腰をニュートラルにする(反りすぎない、手がスッと1枚入る程度)
  3. 片足を膝を曲げたまま吐きながら持ち上げる(お腹には漬物石をおくようなイメージで力を入れておく)
  4. 吐いて下ろす。左右を交互に行う
  5. 横向きになる。膝は軽く曲げ、下の手は頭を支える
  6. 上の方の足を真っ直ぐ伸ばし、足の付け根、股関節から足を回す。反対も同様
  7. うつ伏せになる。胸の横に手のひらをおく。頭と胸を吸って持ち上げる。吐いて下ろすを繰り返す(腰そりすぎないように注意)
  8. 体を起こし四つ這いになる
  9. 腰を丸めながら背中全体を丸くする
  10. 吸いながら胸を広げるように体を優しく反らせる

筋肉を感じながら、動画を見て挑戦してみてください

参照元:【50代初めてのピラティス12分】ピラティスで体の芯から強くする【初めてピラティスに挑戦する方必見】

⑹ヨガとピラティスの似ている点

姿勢改善、身体の歪みを整える

バランスよく体を動かしたり、柔軟性を高める動き、日常の生活では使わない筋肉を使うことで背骨や骨盤の位置が整えられ姿勢の改善に繋がります。

呼吸を大切にしている

呼吸の仕方は違えど、呼吸を大切にしているヨガとピラティス。血流がよくなり新陳代謝もアップします。

心身を整える

体を動かすことは心身を整えることに繋がります。そして、呼吸を大切にしている点も心身のバランスがよくなるのです。

いかがでしたか?このように「ヨガ」「ピラティス」は似ている点や違う点があります。その時の自分の状態で、どちらをやりたいのか?どうなりたいのか?何を改善したいのか?で選んでみてください。最近では、相乗効果も期待できることから両方を日常に取り入れている方もいます。

心と身体の健康を大切に、楽しみながら続けてみてください。

ABOUT THE AUTHOR

水谷小枝
静岡県にてヨガスタジオ「SAEYOGA 」経営。
ヨガインストラクター歴8年。
ヨガ初心者、運動が苦手な方でも無理なくできるヨガを伝えています。
自分自身を整え、満たすことで家族や職場の仲間に笑顔で接することができます。まずは自分自身を健やかに!
心身の健康を保ち笑顔!そんな人を増やすことをミッションに活動をしています。
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