筋肉を大きくしたい時、筋トレだけを行っていればよいかというとそうではありません。むしろ、筋トレは筋肉を大きくするきっかけ作りで、実際に筋肉が成長するのは、食事でしっかりと栄養を摂って、ちゃんと休息をとっている時。この時に筋肉の修復が進み、修復前に比べ大きくなっていくという流れです。
この筋肉が修復されている時というのは「筋合成」が進んでいる時です。そして、その反対は「筋分解」と言い、文字通り筋肉が分解されるということ。
筋肉を大きくしたい時、筋合成を促進を意識することはもちろんですが、同時に筋分解をいかにおさえるかということも大切になります。
今回は、「筋分解」を進めてしまう食品を紹介します。筋肥大をしたい時は以下の食品は何か別の食品に置き換えることを検討してみてください!
赤身肉
まさかのお肉!たんぱく質の代名詞でもあるお肉!これは衝撃的です!しかし、赤身肉自体ではなく、調理した時に出てくる物質が筋分解を促進します。そしてその調理方法は「焼く」です。
赤身肉を高温で長く焼くことで、筋分解を促進するヘテロサイクリックアミン、多環芳香族炭水化物(PAH)が大幅に分泌されると言われています。
そのため、赤身肉は低温調理がおすすめ!ただ、毎回低温調理していられないという方は、脂肪分が少ない部位を選ぶ、調理時間を短くするために細かく切る、レアかミディアムレアを選ぶなどである程度回避できますので、試してみてください!
アルコール
体内には「mTOR」というたんぱく質の合成を調整する酵素があり、これが活性化すると筋肥大が促進されます。2017年テキサス大学でアルコールがこのmTORにどう影響するかを研究した論文があります。
筋トレ後に水を摂取した場合とアルコールを摂取した場合を比較すると、筋トレ3時間後も5時間後も、アルコールを摂取した方がmTORが少ないという結果になりました。
また、アルコールは筋疲労の回復を大きく阻害するということが言われており、別の研究ではアルコールを摂取すると、アルコールを摂取しなかった場合に比べ、筋トレ後36時間後、60時間後も筋力が弱くなるといデータがあります。
うすうす気づいていたとは思いますが、やはりアルコールは筋肥大とは相性が悪いんです。
ただ、無理に禁酒してストレスを貯めてしまっては、これまた筋肥大に悪影響を及ぼします。アルコールとの上手な付き合い方については動画でご確認ください!(動画8:14~)
塩
塩の過剰摂取は実は筋分解を促進するんです!食事の味付けに塩をよく使うという人もいると思いますが、1日12gの塩分摂取で免疫細胞の数が増えて体が炎症状態になるというデータがあります。体が慢性的に炎症状態が続くと筋分解が進みます。
塩は1日3〜5g、小さじ1.5〜2杯くらいが筋分解を抑えて、体に必要なナトリウムを摂取できる最適な量というデータもありますので、これを目安に塩を摂取していきましょう!
エナジードリンク
エナジードリンクという名前だけ聞くとポジティブな印象のドリンクですが、これも筋分解を促進します。
エナジードリンクを飲み続けると血圧が上がり、心臓に負担をかけ、さらにはインスリンレベルが急激に上がるということが分かっています。つまり、エナジードリンクを飲み続けると、体の炎症状態を助長するんです。
仕事に追われて飲みたくなる気持ちは分かりますが、筋肉のために、極力エナジードリンクは控えるようにしましょう!
いかがでしょうか?ほぼ毎日、上記全て摂取しているなんていう人がいてもおかしくないくらい身近な食品が並びました。筋肥大を目指す方は、上記を認識して、置き換え可能なものは置き換えていきましょう!
動画では他にも様々な情報を展開しています。是非最後までご覧ください。