FMVスポーツ

強力なスパイクを打つための左腕と体幹の具体的な使い方を科学的に解説|スイング動作 下半身 石川祐希選手 ケガ予防 課題解決

強力なスパイクを打つための左腕と体幹の具体的な使い方を科学的に解説|スイング動作 下半身 石川祐希選手 ケガ予防 課題解決

強烈なスパイクを打つことに関して重要なことは、右腕(右利きの場合)の使い方以上に左腕や体幹の使い方にあると言っても過言ではありません。本記事では、強いスパイクを打つための左腕や体幹の使い方についてご紹介します。

  • ・もっと強いスパイクが打ちたい
  • ・スイングで肩や肘が痛くなる

といった課題や悩みを持つ選手はぜひ参考にしてみてください!

ムチのようなスイングとは

スイング動作の最大のポイントはムチのようなしなりです。ムチのようなしなりは、以下の5つで構成されています。

  1. 下半身の動きによって下半身から骨盤へ
  2. 背骨の動きによって骨盤から胸部へ
  3. 肩甲胸郭関節(肩関節)の動きによって胸部から肩甲骨、上腕骨へ
  4. 肘関節の動きによって上腕骨から前腕骨へ
  5. 前腕から手首の動きによって前腕から手へ

強いスパイクを打てる選手とそうでない選手の1番の違いは、②背骨の動きを作れるかどうかの違いが大きいです。この体幹部の動きを空中で作ることができないと、ただの腕振りになってしまい強烈なスパイクを打つことはできません。

右足と体幹の重要な役割とは

先述した体幹部の動きを作るために重要なのが、下半身の主に右足の使い方です!

  1. 体幹を適度に緩めて捻れるように
  2. 胸部が回り始める瞬間、体幹に力を入れる

この順序で体幹を使うことで弾性エネルギーと伸張反射を利用し、素速く胸部を回転させられます。この動きにプラスして、骨盤をやや右に向け股関節を開いた状態から、右股関節を内旋しながら膝を伸ばし、骨盤を正面に向けることで爆発的なパワーを生み出すことができます。

「左腕を引きつける」は間違い?

日本を代表するエースの一人である石川祐希選手の動きを参考に左腕の使い方を見ていきましょう!

  1. ジャンプの際に前上方へ上げ手のひらを前へ向ける
  2. 手のひらを外へ向け、やや外側から引き下げる
  3. スイングと合わせて左腕を前に動かす

ジャンプの流れから左腕を高く上げておき、高い位置から一気にしっかり左肩を引き下げながら体幹を側屈することで、その連動によって右肩から右肘が上がりやすくなるのです。これらのことから、左腕を引きつけるということは間違いではないですが、その先に左腕を前に動かすという動作が入ることも押さえておくと良いでしょう。

以上が強烈なスパイクを打つための左腕と体幹の使い方です。動画では、ゼロポジションについても詳しく解説していますのでぜひ参考にしてみてください!

それでは動画をご覧ください。

参照元:【バレーボール】スパイクの科学〜スイング編(1/2)〜体幹や左腕の使い方、ゼロポジションを科学的に解説!

Return Top