水泳に限らずですが、競技全般的に、ただ体が柔らかければ良いというわけではありません。柔らかすぎると体のコントロールが大変になるので、柔らかすぎるが故にパフォーマンスが落ちるということは有り得ます。
しかし、硬すぎてもパフォーマンスは下がります。例えば、飛び込みの姿勢でスタートを待っている時、太腿の裏側がかたくて、そもそも飛び込みの姿勢がきつい・・・となると、これは既に体力をロスしているということになります。
スタートの反応の時もそうですが、パフォーマンスアップをしたいのであれば、常にいかようにでも動けるいい意味で力が抜けた状態を作る必要があります。力を入れるべきタイミングで力を適切に入れ、不要な力は抜けている状態。無駄な力が入っていない状態です。
先ほどの飛び込み姿勢の例だと、その姿勢がきつい、若しくは違和感があるという時点で既に何かしら無駄な力が発生してしまうんです。太腿の裏側に限らず、これは全身でも言えること。
自分の思い通りに体を動かすために、まずは体のベースを作りましょう。おそらく毎日ハードに練習している方々が多いと思いますので、今回は是非やって欲しい体のケア、太腿裏のストレッチを紹介します!
太腿の裏側(ハムストリング)の静的ストレッチ その①
<やり方>
・正座をする
・片足だけ前に伸ばす
・骨盤を立てる
・上半身を前に倒し20秒程ストレッチをかける
・反対側も同様に行う
硬くて膝が曲がってしまうという方でも十分なストレッチを感じると思います。片足を曲げていることで骨盤を立てやすくなります。
ストレッチ全般に言えることですが、痛いと感じるところまで伸ばしてしまうと、体が防御反応を起こして筋肉を縮めようとします。そうなるとあまりストレッチがかからなくなってしまうため、痛いと感じる手前くらいで止めてください。
太腿の裏側(ハムストリング)の静的ストレッチ その②
<やり方>
・長座で座る
・右足の外側を左手で掴む
・右膝は伸ばしたまま斜め左上へ持ち上げていき気持ちよくストレッチがかかるところで20秒キープする
・反対側も同様に行う
真っすぐではなく横に角度をつけることで、太腿裏でも外側を伸ばすことができます。複数の筋肉がありますので色んな角度で伸ばしていきましょう!
太腿の裏側(ハムストリング)の動的ストレッチ
<やり方>
・立位
・片足を伸ばしたまま後方に上げていき、その足と上半身が一直線になるように上半身も同時に前に倒していく
・後方に上げた足から上半身までが床と平行になる角度まで倒したら、元の姿勢に戻る
軸足の太腿の裏側にストレッチがかかります。軸足の膝を曲げにいくとストレッチがかかりませんので、できるだけ膝は伸ばして行いましょう!
しかし、これは難易度が高いです!はじめは壁などを持ってバランスをとりながら試してみてください。
練習前は動的ストレッチを、練習後は静的ストレッチを取り入れてみてください!体を酷使するだけではなく、しっかりケアも行って、思い通りに動く体を手に入れましょう!
それでは動画をご覧ください!